Wizardry

Heart of The Maelstrom/災渦の中心




SFC版ウィザードリィXが発売されたのが1992年11月。1990年6月に国産PC版#5が発売され、モ ンスターを末弥純さんにデザインし、2年5ヵ月後だ。同じグラフィックス、色違いなどをほとんどなくし、新し く描き下ろされたモンスターは結構な数に上る。Vに引き続き、アイテムがバラエティに富んでいて、そっちのほ うも楽しくプレイできる。さて、Xは、程良い謎かけが迷宮各所に散らばっていて、しっかりと自覚して迷宮探索 をしなければ先に進めない仕組みになっている。NPC(ノンプレイヤーキャラクタ)も迷宮には存在し、新しく 「会話」という概念も増え、より一層ウィザードリィは進化したといえる。

さあ、「災渦の中心」の目的は、リルガミンの四つの自然のバランスを司る大魔導師『ゲイトキーパー』を罠にかけ、 迷宮の地下深くに幽閉した邪悪なる女魔法使い『ソーン』を倒し、『ゲイトキーパー』を開放することだ。そこで、 今までのシリーズに比べて特に変わってる部分といえば、新しい呪文も増え、宝箱の罠もガランと一転し、上でも述 べたがNPCという存在もでき、Swimレベル(どれくらい泳ぎが上手いか、又は深く潜れるかという概念)という ステータスも新導入されているのだ。更には、死亡回数(Rip)、打倒数(Marks)などのデータも存在し、『こいつは泉でよく溺れたっ け』とか『このにんじゃは打倒数少ないな』など、あとで振り返ることも出来るのだ。他にもある。「災渦の中心」では、 なんと、後衛のキャラクタも直接攻撃が可能になったのだ。ミドルレンジ(中距離)武器、ロングレンジ(長距離) 武器などを装備すれば、あの、とうぞくやまほうつかいでも直接攻撃ができるのだ。しかし、この様に一見こちら側が有利に なってるように見えるが、そんなにウィザードリィは甘くない。モンスター側も同じ立場なのだ。「後衛攻撃」とい う能力を追加されているのだ。このことにより今までのシリーズとは違い、後衛には回復系だけ持たして何も装備し ないというわけにいかなくなったのだ。他にも様々な特殊能力が増えて、石化ブレス、死のブレスなどの凶悪なブレ ス(今までは『便宜上』、〜属性のブレスというのがあったが、今回は本当にその効果がある)や、アイテムを盗む ものも現れ、更には、鎧を壊されることもあり、全く油断できない戦闘になった。しかし悲観してはいけない。こち ら側にかなり有利になることも同じくらい増えているのだから・・・そう、決してあきらめてはいけない。「災渦の 中心」に挑むのは他ならぬ、プレイヤーであるあなた自身なのだから・・・

では本題に入ろう。





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